屋根が鉄板葺きの場合、真夏の暑い日には屋根の表面温度は70℃にも達します。え~!そんなに熱いの?と思われるでしょう。
屋根の表面がそれだけ熱いと、当然屋根裏温度も上昇します。(屋根が最近の断熱通気工法の場合は除く)天井裏に断熱材が敷き詰められていても、その断熱材も、まるで布団乾燥機で暖められているように、ぽかぽかと蓄熱します。その結果、下の部屋の温度もどんどん上がります。
暑いが故にエアコンもフル稼働!エコとはほど遠い生活になってしまいます。さらには、エアコンの室外機からは、熱風がばんばん。温暖化を更に加速させてしまいます。そんな環境をグッと改善できる、魔法の熱交換塗料の登場です!
熱を消してしまう?どうせ、白系の塗料で反射させるんだろう!と考えられる方も多いと思いますが、この塗料は、黒色でも同等の効果があります。
この塗料は、反射させるわけではなく、塗料の表面に当たった太陽光線が、塗料の中の熱交換物質にふれることによって、運動エネルギーに変わり、熱を消費するようになっているからです。
論より証拠 施工物件で検証してみました。
まさに塗り時期の屋根です。
茶色い部分はまだ表面サビのみでした。
塗り替え完了です。
熱交換塗料2回塗りです。
一般塗料とどれだけ違うのか?
比較するためにサンプルを作成しました。
左が一般塗料、右が熱交換塗料です。
このときの温度
一般塗料 表面26.3℃ 裏面25.0℃
熱交換塗料 表面26.4℃ 裏面24.9℃
どちらの温度もほぼ同じです。
共に裏側にはコンパネ12㎜が張ってあります。屋根裏の温度を再現します。
この日は、9月19日午後2時頃。
気温28℃ 風速0.7m/s
真夏ほどの効果は無いかもしれません。
約30分後の数値です。
左の一般塗料-表面62.4℃ 裏面45.3℃
右の熱交換塗料-表面56.8℃ 裏面42.1℃
表面温度差が、5.6℃ 裏面3.2℃ありました。
十分効果が確認できました。夏場は、10℃以上の温度差がでてきます。
熱交換塗料を塗るメリット
- 屋根が熱くならない(下の部屋の温度上昇を抑えることが出来、現在よりも快適になる)
- エアコンも省エネ運転となり経済的
- 熱くならない為に、塗料の劣化が少なく、長持ちする。
- 耐久性に優れ、酸性雨にも強い
- 真冬には凍結防止効果もある
- 同じ塗料で、屋根・壁・路面に対応できる
- アスベストを封じ込めることができるので、コロニアル屋根(石綿板)の塗替えに最適(屋根替え等の大きな工事が必要ない)
熱交換塗料のデメリット
- 一般塗料に比べて価格が高い
(同じ行程で比較した場合一般塗料に比べて工事費約2倍ですが、耐久性も2倍以上ありますので、長い目で考えるとお得です。) - 塗料につやが無い
- 赤とか色の原色が出来ない(熱交換物質が白いため)
価格
金属屋根の場合 ¥3,800~4,800円/㎡(屋根形状で異なります。)
40坪程度の住宅 屋根面積100㎡で、38万~48万円
※サビ、汚れの程度で別途洗浄下地処理が必要です。¥420/㎡~
※その他、別途足場が必要な場合があります。
熱交換塗料 タフコートの秘密 メカニズム解明
開発者のアルバー工業の社長です。